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2016年6月1日(水)第一例会 於銀座東武ホテル 芙蓉の間

 開会のゴングが第一副会長廣澤Lから鳴らされて例会が始まり、会員増強が会の要諦である旨が伝えられました。
そして、国歌及びライオンズクラブの歌の斉唱に続き、白門ライオンズの誓いが前半の司会者テーマー横井Lのリードで力強く唱和されました。
 今回は来賓及びビジターはいらっしゃいませんでした。
 会長挨拶では、境会長から今世間を席巻しているバレー部の石川祐樹選手について、松永監督とのエピソードを交えてお話いただきました。
 6月の誕生会では、7日生まれの岡田L、8日生まれの石村L、15日生まれの吉田Lが「オー」の雄叫びとともに高々と誕生ケーキを掲げるのでした。
そしてウィ・サーブでは、榎Lが高々とグラスを掲げました。水津Lがお休みのため、キッチリとした引き継ぎがあったようです。それからは美味しいお食事の時間。今回は豪華なお膳の和風料理でした。
 後半からは井原Lに司会者交代です。
 今回のメンバースピーチは前半の司会者を務めた横井Lです。前日に境会長から依頼の電話があったと仰っていましたが、そこは手馴れたもの。法科大学院で刑事訴訟法を教えられているプロフェッショナルです。テーマは「犯罪と刑罰のあれこれ」。以下簡潔なお話のエッセンスです。

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1:刑罰の目的
 応報とは、ハムラビ法典の「目には目を歯には歯を」が元にある、イスラムの考え方。これは残虐だと考える方が多いが、実はその逆で、「目には目以上の罰は課さない」という実に抑制の利いた合理主義だという。プロレスでは良い者が最後に悪者にやられた以上のことを仕返しして観客は気持ち良くなるが、それは抑制が効いていないということだと思いました。
 そして、最近導入された裁判員裁判では罪人が反省している状況は裁判官的には良い状況と捉えるが、一般の裁判員は反省は当たり前と捉えるということが横井Lにはショックであるということでした。
 更に、若くして罪を犯した者に、法は可塑性に富むという捉え方する。つまりやり直しが効くと考えますが、一般の裁判員は、「若くして罪を犯したのはけしからん」「昔少年法を犯した少年がぬくぬくと医者などになっているのはけしからん」と考えるという。更正したのが少年法の成果であるにもかかわらずです。一般的な刑法の考え方と市民感情にズレがあるようです。
 一般予防とは第三者は刑罰があることで犯罪が予防できるということ。特別予防とは犯罪者に対する刑罰による教育効果等を指し、少年法による更正はその典型です。

2:現在の治安
 客観的状況として、他殺による殺人は1965年当時の1,500人から2015年は300人程度になり、治安は良くなっていると言えます。また、加害者と被害者の関係では親族が約6割。それ以外でも知人、友人、顔見知り等を加えると、面識がある方は合計で約9割を占める。
 ちなみに日本よりアメリカの方が親族殺人の量刑は重いようです。
また、自殺者が約24,000人であることから、そちらにより多くの予算と力を入れるべきという考え方もあるようです。

3:重罰化
 法定刑の引き上げや性犯罪の重罰化が起こっているとのこと。

4:死刑のこと
 死刑による抑止論はナンセンスである。死刑ではなく終身刑で充分抑止できるということでした。ちなみに無期懲役は、日本においては30年では出てこられないようです。先進国では20年で出てこられる例もあります。
 死刑が存在する国は日本とアメリカ、そして中国ぐらいです。アメリカと中国は死刑の数は減少傾向、日本は増加傾向ということです。先進国はほとんどが死刑を廃止しているようです。北欧諸国は典型的に死刑が無い国だそうです。ある幸せ度調査では上位にくるのがデンマーク等北欧諸国であり、底流にそういうものが流れているのかもと思いました。
 横井Lは死刑廃止論者で、その主な理由の一つに誤審の問題があると言います。人が人を裁く以上、間違いを起こす可能性があります。典型的な誤審で「氷見事件」という事件があり、有名な冤罪事件だそうです。刑務所に入っている間に真犯人が捕まったという事件です。真犯人が捕まったからいいようなもの、もし捕まっていなかったらと思うとゾッとします。
 死刑存置論がなくならないのは、犯罪者に対する感情の問題と、自分が冤罪で捕まる被害者になるかもしれないという現実的なイマジネーションが働かないからだということです。
 最新情報ではアメリカでも15州は死刑廃止となっており、全州で死刑廃止となるかもしれません。
クジラを食べるということが欧米から野蛮と見られるということから逆算すると、死刑がクジラを食す国固有の文化のように見られる可能性があります。死刑を続行するような野蛮な国にはオリンピック開催はふさわしくないとも言われかねないということでした。

 とても知的でスリリングなメンバースピーチでした。横井Lありがとうございました。

 そして大学学員会情報では、鈴木Lに東洋経済の大学ランキングの資料を開示していただきました。若干残念ですが、ある意味ではこれが客観的な視点と言えるかもしれないとのお話をいただきました。
理事会報告は田口彰L、テールツイスターは増渕Lと大久保Lからお話いただきました。岡田Lからは、波乃久里子さん等が出演する三越劇場の演劇チケットをご提供いただきました。そこで急遽オークションが開催され、鈴木L、小平L、境L、榎Lが落札されました。
 出席率発表は程塚L、ファインドネーションは河野Lからオークション4万円+ドネーション14万円との発表がありました。
 最後に中央大学校歌を大声で斉唱し、第二副会長の松田Lから力強い閉会のゴングが打ち鳴らされ、6月の第一例会は終了しました。

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【L 竹内 敬雄・記】

2016年6月15日 第二例会 於銀座東武ホテル 芙蓉の間

 銀座東武ホテル(芙蓉)にて18時より6月第二例会が開催されました(総勢31名の出席)。
まず、境会長が任期最後のご挨拶をされました。続いて、入会ご希望の飯守猛様・石黒敏子様・横田伶緒様が紹介されました。
 ご来賓は、中央大学アイスホッケー部総監督の江守秀次様です。アイスホッケー部は三冠を達成、今回は学生チャンピオンになれた秘訣を教えていただきました。
 第一に良い学生をスカウトすること。大学の偏差値を数値化しブランドを造ることで、良い学生を獲得してきました。第二に練習も数値化して見える化したこと。科学的練習法に変え、その数値を選手全員に共有したこと。それにより選手が競争心を持ち自主的に練習するようになったこと。第三に外部のプロのコーチを入れ、徹底的に精神面・肉体面を鍛えたことを教えていただきました。
 そのほかにも、中央大学は今危機的状況にあること、大学関係者にその危機感がないこと、あまりにも予算が少ないことをうかがいました。監督の手当は年間12万とのこと、あまりの低さに驚きました。我々OBがなんとか応援したいものです。
 次に、父母会連絡会熊本支部の安田様に熊本震災のお見舞い金10万円が贈呈されました。安田様からは震災時の様子や現在の状況をお話しいただきました。
 そして、前会長の水津Lのウィ・サーブの後、楽しい懇談会となりました。

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【L木村 具成・記】