2020年2月5日(水)
第一例会報告 於 銀座東武ホテル(芙蓉)
2月5日(水)、銀座東武ホテル芙蓉の間にて第一例会が行われました。
開会のゴングは星野L。湯沢のスキー場の雪が少ないことと、中国のコロナウイルスの話で幕は明けました。伊東会長の挨拶では今回のスピーカーの横山氏の紹介がありました。
伊東会長は横山氏の会社で会計をされていたそうです。年齢は伊東会長と同じ古希だそうです。
4月25日に年次大会が開催されるとのこと。委嘱状授与では年次大会、映像・記録部会員として、茂岡Lが委嘱状を受けました。横山氏のスピーチ内容は原子力発電所は負の遺産なのかどうか。横山氏は 2 歳の時に広島から約2.5 キロ離れた自宅で被爆されたそうです。また、技術を知らないで原発反対賛成を議論することはできないこと。原子力をやりたい学生がいない為、原子力工学科が東大から無くなったこと。
今は第4世代の原発であり、中国は第5 世代を研究しており、技術があるので、今後中国から原子力発電所を買うことになるだろうということ。電力の需要のほとんどが家庭であること。AIは電気を食うので、スーパーコンピューター1台に対して原子力発電所1つ分の電力が必要とのこと。熱が出るのは電力の無駄遣いであり、熱をあまり出さずに電力消費を少なくする課題があること。人々が技術的に無知であり、サイエンスを理解をしてほしいこと。スモールコンシウムリアクターやトリウム研究。事故調査委員を増やすこと。
福島原発は1971年型であり、アメリカのスペックのままだということ。一方の島根原発は2011 年型であること。日本には50個の原発があり、資源エネルギー庁は事故責任の所在がない。ウクライナの高官が今回の事故について、議論の場がない社会システムを怒っていたそうです。原子力産業協会いわく、廃炉(デコミッション)退役は30〜40年かかり、原子力を学ぶ人がいないので、専門能力が無く、定期点検に2000人必要であり、5000億円の費用が掛かること。このことに電力会社が騒がないのは包括原価方式を取り入れているためであること。先端産業で儲かるには30年かかるが、システムは3 年できること。医療の問題は慢性病(生活習慣病)、社会の価値観であること。原発システムや社会の価値観など因果関係がわからないものがたくさんあり、どれを信じたら良いかわからない。
特に低線量被爆は30 年後じゃないとわからないし、木の葉は除染できない。原発を賛成すると袋叩きにあう。まさに、安全の敵は安全であるという内容でした。
大学・学員会情報では、終身理事長・元会長の鈴木Lより、司法試験、公認会計士試験の合格者数の話がありました。
今回の例会もゲストスピーカーの話が面白く、為になるものでよかったです。
【L増渕秀一・記】
2020年2月19日(水)
第二例会報告 於 銀座東武ホテル(芙蓉)
2020年2月19日(水)、銀座東武ホテル芙蓉の間にて第二例会が行われました。
今回は特にコロナウイルスの影響もあり、例会実施が危ぶまれましたが、無事に開催することができました。今後のコロナウイルスの状態によっては一時休会になるかもしれないとのこと。新しく早稲田大学のライオンズが出来、我が会に稲門ライオンズのメンバーである石橋琢磨Lが来会しました。
100 周年記念期間中、会員増強アワードで水津正臣Lが表彰を受けました。今後も増強でクラブが盛り上がると良いですね。
今回のメンバースピーチは木村実牙男Lによる「負の遺産『アスベスト』今何が起きているのか」という内容の話でした。アスベストは1ミリの5万分の1の大きさで、大変小さいのだそうです。日本のアスベストは1000万トンあり、そのうちの90%が輸入されたものだそうです。
アスベストの人体における影響は30年から40年かからないとわからないそうで、ずいぶんと長いものだと知りました。クボタショックはイタリアのエタニットパイプから水道管を製作するのに使われたアスベストであり、当時の作業員はマスクなしで作業をしていたそうです。関連性がわからないと怖いものですね。石綿利用しているものの発癌性物質があるとわかったのが1972 年だそうです。
アスベストを使用した公営住宅にはまだ23 万人が住んでいるそうで、爆露した場合、所有者にその責任が問われるそうです。RC建物のほとんどにアスベストが使用されているので、今後の解体等で問題になるそうです。解体のピークは2018 年で、2060年にはアスベストがなくなるようです。
建築物石綿含有建材調査者は全国に1275名と少なく足りない状態で、今後の国の対応を待つしかなく、無知や経費削減などから、違法にアスベスト処理をする業者が多いので、今後の対策として、規制を強化し、届出の義務化、事前調査、罰則強化が必要であるのだそうです。大気汚染防止法も強化が必要だと認識しました。
大学・学員会情報では横井弘明Lのロバート・リンドの「忘れる技術」の話。忘れることの大切さを改めて知りました。ドネーションも多く、今回の例会が無事開催でき、盛会に終わったことに感謝。
【L増渕 秀一・記】